« January 6, 2008 - January 12, 2008 | Main | April 6, 2008 - April 12, 2008 »

March 16, 2008 - March 22, 2008

2008.03.22

真央、転んでも金!冒頭いきなり「心臓止まるかと」

16876_1
◆フィギュアスケート世界選手権 真央、「転んでも金」だ!
前回2位の浅田真央がショートプログラム(SP)2位からフリーで逆転し、合計185・56点で初の金メダルに輝いた。日本女子では昨年の安藤美姫に続き2年連続5人目で、最年少の優勝。冒頭のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)で転倒したが、表現力にあふれた演技で得点を伸ばし、SP1位のカロリナ・コストナー=イタリア=を0・88点差でかわした。
 得点が出た瞬間、こわばっていた表情が笑顔に変わった。そして優勝が告げられると、一気に大粒の涙があふれ出た。表彰台の真ん中で、首に金色のメダルが光る。「すごくうれしいし、すごくいい思い出になった」遠く離れた北欧の銀盤で、17歳の真央がついに世界女王になった。
 深紅の衣装に身を包んだフリー「幻想即興曲」は、衝撃の幕開けだった。3回転半の踏み切りで転倒。「最大の武器」と公言する大技を跳ぶどころか、体が壁にぶつかって、やっと止まるほどだった。基礎点7・5の3回転半は得点0。さらに転倒で1点減点。強打した腰に裂傷を負い「心臓が止まるかと思った。もう駄目だと思った」場内の悲鳴の中、敗北が頭をよぎった。
だが、「あとは練習通りにやろうと」即座に気持ちを切り替え、次の2連続3回転ジャンプを成功。今大会のためにスピンの直後に跳んでいた2回転半を前にずらし、助走から踏み切れるよう修正。得点が1・1倍になる後半のジャンプを流れるように跳び、ジャッジの加点を引き出した。
 ロシアで本格的にバレエを学んで深めた表現力も窮地を救った。レッスンの成果で、腕がリンクに着くほど柔軟性が増し、高難度のスピンやステップをしなやかに演じた。スケーティング技術や音楽との調和で採点する演技点は5項目で7点台をそろえ、フリー1位の金妍兒を上回った。
 今季は荒波続きだった。初めてタチアナ・タラソワ・コーチが振り付けたSPの2連続3回転ジャンプを、試合で立て続けに失敗。得点源の3回転半も完ぺきに跳べるまで、時間がかかった。さらに今大会前、06年夏からのラファエル・アルトゥニアン・コーチとの師弟関係を解消。地元の愛知に戻り、たった一人で調整を続けてきた。
 くじけそうな心を支えたのは、「夢」と語る10年バンクーバー五輪への強い思い。試合後は「支えてくれた人、全員にお礼が言いたい」と笑った。目指す五輪金メダルまで、あと2年を切った。また新たな勲章を胸に、再び世界の頂点に向かって歩み続ける。
 5歳でスケートを始めた真央は、ジュニア時代から天才少女と呼ばれ、国内外の主要タイトルを手にしてきた。日本女子では3人目にトリプルアクセルを成功させ、シニアデビューした05年GPファイナルを初制覇。その裏には努力がある。
 休みなしで1日5~7時間滑る。他の選手とは比べものにならない練習量で、コーチが止めるまで終わらない。食事も、肉や甘い物が大好きだが、体重制限のため、グッと我慢。以前は甘いジュースしか飲まなかったが、最近は水を飲むようになったという。
 実は2月末、左足首をねん挫するアクシデントにも見舞われていた。患部にテーピングをしながら、禁止を言い渡されていたジャンプ練習を繰り返した。弱音は吐かず、後ろを振り返らない。強い精神力と人一倍の努力で勝ち取った金メダルだ。
 ◆来季は複数コーチ制 真央が来季に向け、ジャンプやスピンなど、それぞれを専門のコーチに教わる計画であることが分かった。
新コーチ体制は今季終了後に決めるが、関係者は「いろいろなところに習いに行く」と説明。振り付けや表現力の部分では、荒川静香らを育てたタラソワ・コーチに引き続き指導を受けることになりそうだ。
拠点は、自宅から通えて安全性もしっかりしている中京大リンク。また、栄養管理やトレーニング専門のトレーナーも初めてつく予定で、万全の布陣で来季の五輪プレシーズンに挑む。
080320_3

| | Comments (0) | TrackBack (1)

« January 6, 2008 - January 12, 2008 | Main | April 6, 2008 - April 12, 2008 »