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March 11, 2007 - March 17, 2007

2007.03.14

巨人、新ドラフト提案 希望枠撤廃へ…「日本版ウエーバー」今秋実施

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西武の裏金問題に端を発した12球団の代表者会議が東京・高輪のホテルで開かれ、巨人・清武英利球団代表が「日本版ウエーバー」を提案した。高校生をそのシーズンの上位球団から、大学・社会人は下位球団から指名する希望枠を撤廃した方式で、FA権取得期間短縮についても独自のプランを披露した。同会議では現行のドラフト制度を白紙に戻すことで合意。アマ側、選手会との今後の話し合い次第では、いっきに新制度が成立する可能性が高まった。
 不正の温床といわれていた希望枠の撤廃を、巨人・清武代表が12球団代表者会議で訴えた。「希望枠をなくすということだけを言う人がいるけど、それでは前に進まない。その代わりを具体的にどうするかを描かなければならない」と話し、提案したのは「日本版ウエーバー」だった。
 シーズンの下位チームから指名していく単純なウエーバー方式ではなく分離ドラフトの考え方に立ち、高校生は上位チームから、大学・社会人は下位チームから指名するというものだ。また、上位の指名権を得るため故意に順位を下げようとする敗退行為に対しても、下位のチームは抽選にするという項目も盛り込まれているようだ。
 さらに清武代表は、ドラフトとリンクしてくるFA権取得期間を短縮させる意向も示した。現行は9年だが、FAによる国内移籍は大学・社会人は5年、高校生は6年とし、補償金や人的補償は求めない。FAによる海外移籍は9年という独自のプランも披露した。
 「選手に自由がある制度は絶対に必要。いまはトップの選手だけに希望枠という形の自由が保証されているが、今度は自由を5~6年で与えようというもの。入り口の自由をなくすのだから、出口の自由を作らなくてはならない」と新方式について説明した。
 西武の裏金問題で、パ・リーグはこの日午前に緊急理事会を開き、理事長を務めるロッテ・瀬戸山隆三球団社長は「全球団一致ではないが、おおむね希望枠撤廃の声が多かった」と話した。その後の12球団代表者会議では、希望枠を含めた現行の分離ドラフトで固まっていたドラフト制度が白紙に戻された。
 「希望枠存続を望む球団もあったが、ドラフト制度は1度白紙にして、アマチュア側の意見も聞かなくてはならないということになった」と阪神・野崎勝義球団取締役連盟担当は話し、希望枠の有無をめぐる賛否の情勢は変わっていないことを強調。白紙に戻されたことを続く選手会との協議で伝えた。そして再び12球団代表者会議を開き、アマ側に協議を求めることを確認。アマ側もこの日のうちに了承し、16日にプロアマ協議会が開かれることになった。
 「日本版ウエーバー」はアマ側に異論はないと見られ、早ければ21日に開かれる12球団代表者会議で新ドラフト制度が決まる見通しだ。
 ◆分離ドラフト 05年から2年間の暫定措置として、高校生と大学・社会人の2度に分けてドラフトを行う分離ドラフト制度になった。大学・社会人では04年までの自由獲得枠2枠が「希望入団枠」となり1枠に減らされた。高校生は1巡目は入札となり重複した場合は抽選。外れ1位はウエーバー順で指名。大学・社会人で希望入団枠を行使を表明しなかった球団のみ2巡目をウエーバー順で指名。3巡目以降はウエーバー、逆ウエーバーを繰り返す。大学・社会人は希望入団枠の行使を表明しながら、締結に至らなかった球団が1巡目を指名。高校生ドラフトで1巡目入札に参加しなかった球団が2巡目を指名。3巡目以降はウエーバー、逆ウエーバーの繰り返しになった。
 ◆ポスティングシステム(入札制度) 1998年に締結された「日米間選手契約に関する協定」により導入された。海外移籍を希望する選手の意思を所属球団が認めた場合に適用。メジャーリーグのコミッショナーに最高入札額を提示した球団が交渉権獲得。日本球団が合意すると交渉開始、契約に至れば入札金が球団側に支払われる。
 ◆フリーエージェント(FA権) 1993年オフから導入した、いずれの球団とも契約を締結できる権利。1シーズンの出場選手登録145日を1年と換算し、9年に到達すればFA資格を取得。年俸は前年の現状維持が上限、下限はなし。代わりに契約金が発生。他球団に移籍した場合は、金銭及び選手による補償がある。2度目のFA権は4シーズンで再取得できる。
 ◆ウエーバー 本来、選手を放出するための「権利放棄」の意味。日米球界ともに、ある球団が戦力外と判断した選手をウエーバー公示した際、獲得の意思表示をした場合に、原則その選手が所属する同一リーグのチームが優先。同じリーグの場合には成績の下位チームが優先される。また、米国のアマチュア・ドラフトの指名順も下位球団からとなっている。そのため、日本では下位から順に指名できることを「ウエーバー制」という意味で使っている。

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2007.03.11

早大激怒!西武ダメ球団

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西武が過去のスカウト活動でアマチュア2選手に金銭供与を行っていた裏金問題で、計270万円を受け取っていたことを認めた東京ガス・木村雄太投手が東京・大田区の合宿所で謝罪会見を行った。また、1000万円以上を受け取っていたのは早大新4年生の野手と分かり、同大学の応武篤良監督は「西武と早稲田の今後の関係は、当然あり得ない。西武に球団を持つ資格はない」と絶縁宣言を突きつけ、怒りをあらわにした。
 春季リーグ戦へ向けて強化を図っている沖縄・浦添キャンプ中に降ってわいた裏金問題に、早大・応武監督がブチ切れた。
 西武の緊急謝罪会見から一夜明けたこの日朝、浦添市民球場で取材に応じ「西武に激しい怒りと憤りを感じる。早稲田側に何の連絡もなく記者会見を行うとは、どういうことだ。西武の球団社長がここに来て土下座をしても、私は許さない」とまくし立てた。
 それでも、怒りは収まらない。「こっちから電話して『来い』という話ではない。朝一番で西武がこっちに向かったという話を聞かないと納得いかない」と西武側に早期謝罪を要求。さらに「明日、あさってに来るとなると余計に腹が立つ」と吐き捨てるように言った。
 怒りのあまり、西武に球団経営失格の烙印(らくいん)まで押した。「ダメだということをやっていたのだから、西武に球団を持つ資格はない。ルールを破ったんだから、学校だったら即刻退学でしょ」。そして「西武と早稲田の今後の関係は、当然あり得ない」と今後、選手らを一切入団させない「絶縁宣言」も飛び出した。
 練習を終えて再び取材に応じた応武監督だったが「西武側から連絡? 何にもありません」とむっつり。「これだけ斎藤(佑樹)が明るいニュースをもたらして大学球界が盛り上がっているのに、こんな水の差され方をされて怒りが収まらない」と目をつり上げた。
 当該選手は、ベンチ入り25人枠を争うメンバー35人から漏れ、キャンプには参加していない。今後の対応、西武側への抗議などについては「全く寝耳に水で、事実がわからないと応対のしようがない。本人も東京にいますし、すべてを大学に任せたい」と話すにとどまった。
 早大広報室によると、東京六大学連盟からの報告、指示を受け、週明けにも調査委員会を設置。当該選手のほか、選手の両親、応武監督にも事情聴取して事実関係を調べていくという。思わぬ騒動に巻き込まれた応武監督は「我々はリーグ戦に向けて、キャンプをしっかりと終えて帰京するだけ」と必死に気持ちを引き締め直していた。

 ◆「大学より高校に重い責任」の声も 今回の問題で大学の指導者やチームの責任はどう問われるのか? 04年、明大・一場(現楽天)の金銭授受問題では「道義的な責任を取らねばならない」と別府隆彦総監督が辞任した(06年1月に復帰)。だが、一場とプロとの接触が大学入学以降だったのに対し、早大の当該選手と西武とのかかわりは高校時代から続いていたことから、「大学より高校の監督の責任を重く問うべきでは」(学生野球関係者)との声も出ている。
 また、一場事件ではチームに警告処分が出されたが、オープン戦や公式戦を戦うことは認められた。今後、日本学生野球協会が行う審査室会議の結果、当該選手には退部処分が出される見込みだが、他の早大ナインに大きな影響はなさそうだ。

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