早大激怒!西武ダメ球団
西武が過去のスカウト活動でアマチュア2選手に金銭供与を行っていた裏金問題で、計270万円を受け取っていたことを認めた東京ガス・木村雄太投手が東京・大田区の合宿所で謝罪会見を行った。また、1000万円以上を受け取っていたのは早大新4年生の野手と分かり、同大学の応武篤良監督は「西武と早稲田の今後の関係は、当然あり得ない。西武に球団を持つ資格はない」と絶縁宣言を突きつけ、怒りをあらわにした。
春季リーグ戦へ向けて強化を図っている沖縄・浦添キャンプ中に降ってわいた裏金問題に、早大・応武監督がブチ切れた。
西武の緊急謝罪会見から一夜明けたこの日朝、浦添市民球場で取材に応じ「西武に激しい怒りと憤りを感じる。早稲田側に何の連絡もなく記者会見を行うとは、どういうことだ。西武の球団社長がここに来て土下座をしても、私は許さない」とまくし立てた。
それでも、怒りは収まらない。「こっちから電話して『来い』という話ではない。朝一番で西武がこっちに向かったという話を聞かないと納得いかない」と西武側に早期謝罪を要求。さらに「明日、あさってに来るとなると余計に腹が立つ」と吐き捨てるように言った。
怒りのあまり、西武に球団経営失格の烙印(らくいん)まで押した。「ダメだということをやっていたのだから、西武に球団を持つ資格はない。ルールを破ったんだから、学校だったら即刻退学でしょ」。そして「西武と早稲田の今後の関係は、当然あり得ない」と今後、選手らを一切入団させない「絶縁宣言」も飛び出した。
練習を終えて再び取材に応じた応武監督だったが「西武側から連絡? 何にもありません」とむっつり。「これだけ斎藤(佑樹)が明るいニュースをもたらして大学球界が盛り上がっているのに、こんな水の差され方をされて怒りが収まらない」と目をつり上げた。
当該選手は、ベンチ入り25人枠を争うメンバー35人から漏れ、キャンプには参加していない。今後の対応、西武側への抗議などについては「全く寝耳に水で、事実がわからないと応対のしようがない。本人も東京にいますし、すべてを大学に任せたい」と話すにとどまった。
早大広報室によると、東京六大学連盟からの報告、指示を受け、週明けにも調査委員会を設置。当該選手のほか、選手の両親、応武監督にも事情聴取して事実関係を調べていくという。思わぬ騒動に巻き込まれた応武監督は「我々はリーグ戦に向けて、キャンプをしっかりと終えて帰京するだけ」と必死に気持ちを引き締め直していた。
◆「大学より高校に重い責任」の声も 今回の問題で大学の指導者やチームの責任はどう問われるのか? 04年、明大・一場(現楽天)の金銭授受問題では「道義的な責任を取らねばならない」と別府隆彦総監督が辞任した(06年1月に復帰)。だが、一場とプロとの接触が大学入学以降だったのに対し、早大の当該選手と西武とのかかわりは高校時代から続いていたことから、「大学より高校の監督の責任を重く問うべきでは」(学生野球関係者)との声も出ている。
また、一場事件ではチームに警告処分が出されたが、オープン戦や公式戦を戦うことは認められた。今後、日本学生野球協会が行う審査室会議の結果、当該選手には退部処分が出される見込みだが、他の早大ナインに大きな影響はなさそうだ。
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