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July 2, 2006 - July 8, 2006

2006.07.06

最大限の非難、米国軍事力行使も…元NHKワシントン支局長手嶋龍一氏が分析

J020031_2ミサイル発射という北朝鮮の暴走で、極めて難しい対応を迫られることになった日米。北朝鮮製の偽100ドル札をめぐるスパイ小説「ウルトラ・ダラー」の著者で、元NHKワシントン支局長の手嶋龍一氏は「アメリカは最大限の強い表現でミサイル発射を非難している。『軍事力の使用』も含まれる相当強い表現」と今後、米国が北朝鮮への軍事行動に踏み出す可能性を示唆した。
 現在、取材のため米ワシントンを訪れている手嶋氏は、北朝鮮の“暴発”を受けての現地の様子をこう語った。
 「ミサイルが発射された4日はアメリカの独立記念日で特別な日。『アメリカの威信』へ挑戦するような形で発射され、ブッシュ共和党政権はジンジン衝撃を受けている」
 突然、発射された7発のミサイル。世界屈指の情報収集能力を持つ米国でも、予測がつかなかったようだ。
 「これまで重大な警戒態勢をみせていたアメリカだが、発射直前には警戒感がなく、ピンポイントで予測できていなかった。情報収集に疑問が残る。北朝鮮への人的情報が非常に弱いことが明らかになった」
 米ホワイトハウスではこの日、「あらゆる必要な措置を取る」などと、北朝鮮を強く非難する声明を発表した。手嶋氏はこう分析する。
 「アメリカは最大限の強い表現で非難している。あらゆる手段をとる用意があるという意味で『軍事力の使用』も含まれる相当強い表現。今後の流れを見なければならない」
 手嶋氏は米国の“軍事力行使”の可能性を否定しない。
 「アメリカが経済制裁だけでとどまるかどうか。自らが受けた危険への反動がグンとくる国。日本政府はアメリカの“力(軍事力)”を背景とした外交を想定しているのか。日米の間で対応に差がでてくることも考えられる」
 今後の対応についてはこう提案する。
 「たったひとつ効果があるとすれば『金融制裁』という分野。北朝鮮が資金洗浄などで使っている海外の口座を凍結させること。中国の瀋陽に口座があることは、米シークレットサービスも把握しており、中国にも働きかけなければならない」
 ただ、あまりにも北朝鮮を追い込みすぎても、“日本本土への着弾”など最悪の展開も考えられるという。
 「北朝鮮が“暴発”する危険性はゼロではない。今後の対応は慎重に慎重を期さねばならない」

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