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2006.01.09

井口WBC辞退

0109王監督ショック
 米大リーグ、ホワイトソックスの井口資仁内野手が3月に開催される野球の国別対抗戦「ワールド・ベースボール・クラシック」(WBC)の出場辞退を表明した。メジャー2年目にかける思いと、チーム事情を考慮した上で最終決断した。ヤンキース・松井秀喜外野手に続くメジャー野手の不参加。さらにレンジャーズにトレード移籍する大塚晶則投手も辞退の可能性があり、王JAPANが一気に窮地に陥った。
悩み抜いた末の決断は、日の丸軍団にとってあまりに衝撃的だった。沖縄・名護市内のフィットネスクラブでの自主トレを公開した井口は、取り囲んだ報道陣の質問に、自らの胸の内を明らかにした。
 「前向きに検討していたが、辞退させてもらうことになった。きのうMLBを通じファクスで連絡しました」ときおり表情を硬くしながらも、結論を出し終えた表情には、一切の迷いがなかった。
 最大の理由は、メジャー2年目への熱い思いだ。「僕にとっては2年目が大事。ソフトバンクからマリナーズに移籍した城島の1年目が大事なのは分かるが、僕にとっても2年目が大事。1年目より、もっと結果が求められるんです」昨年は慣れない2番が中心で、135試合に出場。打率2割7分8厘、15本塁打、71打点の数字を残したが、とても納得できるものではなかった。
 今季に向けては、確かな追い風も感じている。すでにギーエン監督が、今季は井口の5、6番への打順変更を示唆している。「キャンプ、オープン戦でアピールしないと定位置(2番)に収まってしまう。2番では、昨年みたいな成績になってしまうんです」開幕前に主軸の座を不動のものにしておきたい気持ちは、日に日に強くなっていった。
 昨年中に結論を出せなかった理由は、他にもあった。「球団から“出るな”とは言われないが“キャンプに出てほしい”とは言われた。ギーエン監督もベネズエラ代表監督にはならなかった」遠回しな表現を使いながらも、チームからのプレッシャーが存在していたことを認めた。そして「メンバーが発表されても詳細の連絡がなく、選手としてなかなか出場に踏み切れない部分があった」とNPBを含め、大会の運営そのものにも疑問を投げかけた。
 いずれにしても、ヤンキース・松井に続いてメジャーリーガーが不参加となった事実は重い。さらに井口は「大塚さんから、電話をいただき“井口と一緒に出たかったが、厳しいかな”と言われた」と、もうひとりのメジャーリーガーであるレンジャーズ・大塚も出場を決めかねている事実を明らかにした。記念すべき第1回大会で世界一を狙う王JAPANに、またも強い逆風が吹いてきた。

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王ジャパンにまたしても衝撃が走った。。 まさかの教え子井口の出場辞退表明。2番セカンドを公言していた王監督の“つなぎ野球”構想が崩れていく…。 ホワイトソックス・ギーエン監督が母国ベネズエラ代表監督を辞退したことが大きな要因とされている。2年契約の“2年目”へ向けキャンプからアピールしていきたいという気持ちから不参加を決意したようだ。確かにメジャー選手は1年目が良くても2年目悪ければ3年目の保証はない。そういった危機感とギーエン監督の元、“世界2連覇”へキャンプ... [Read More]

Tracked on 2006.01.09 19:30

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