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2005.08.03

郵政国会で自殺者

自民党の永岡洋治衆院議員が東京都内の自宅で首をつり、搬送先の病院で死亡が確認された。自殺とみられる。郵政民営化関連法案で自民党総務会で反対しながら、衆院本会議の採決では賛成。「寝返った」と批判を浴び、党と派閥の板挟みに悩んでいたという。郵政法案をめぐり“犠牲者”が出た格好だが、小泉純一郎首相は5日に予定される参院本会議採決に「影響ない」と断言した。
 政争渦巻く「郵政国会」がまさにクライマックスを迎えようというさなか、1人の代議士が自らの命を絶った。午前10時15分ごろ、永岡議員が東京・世田谷区内の自宅で首をつっているのを家族が発見。搬送先の病院で2時間後に死亡が確認された。外傷はなく、これまでに遺書も見つかっていないことから、警視庁成城署は自殺とみている。
 だが、永岡氏が所属する亀井派会長の亀井静香元政調会長は、搬送先の病院で「郵政民営化関連法案への対応で相当悩み苦しんだのが事実なんだろう。執行部といえども行き過ぎたことをしてはいけない」と強調。永岡氏が「死」を選んだ背景に、小泉首相が強硬に推し進める郵政法案があるとの認識を示した。
 永岡氏は郵政民営化関連法案で、自民党総務会で意見を述べるなど、強硬な反対派とされていた。だが衆院本会議の採決では賛成票を投じた。わずか5票差の接戦になったため、直前に反対から賛成に回った行動に対しては、派閥内や郵政関連団体のほか「週刊誌に寝返ったと名指しされ、本人は気にしていた」東京事務所の女性秘書という。
 いずれにしても、永岡氏が「郵政法案」で相当ストレスを抱えていたのは、間違いない状況。小泉首相が政治生命をかけ、執行部が猛烈な切り崩しを行う一方、衆院本会議採決で51人も造反。「衆院解散」まで飛び交い、自民党を2分する“政争”で、ついに犠牲者が出た格好だ。
 突然の悲報に、永田町には衝撃と動揺が広がった。さすがの首相も「びっくりしてるんですが、残念ですね。大変苦しまれたことと思いますけれどね。理由は分かりませんけども、残念です」と答えた。だが、自殺が参院採決に与える影響について聞かれると、「それはないと思う」ときっぱり言い切った。
 何が起きても頭の中は「郵政一色」のようだ。この日も「継続審議は、形を変えた否決だ。『小泉内閣退陣せよ』ということだ。政治家として政局の重みを分かってもらいたい」と強調。継続審議でも衆院解散・総選挙に踏み切る意向を示唆し、あらためて反対派を強くけん制した。
 これに先立つ自民党役員会では「私は腹を決めている」と表明。確実に可決できる見通しがなくても採決するよう促した。これを受け、政府と自民党は法案の参院審議は「粛々と進める」とし、5日の参院本会議で採決を目指すことを確認。政争の果てに「代議士自殺」という暗い影を帯びた郵政国会だが、成立に自らの政治生命をかけている首相は、ノンストップで突っ走る構えだ。
 ◆永岡 洋治(ながおか・ようじ)1950年12月24日、茨城県古河市生まれ。東大法学部卒業後、75年、農林水産省入省。ハーバード大学大学院留学、経済局国際部ガット室長などを経て、畜産局牛乳乳製品課長を最後に退官。96年総選挙で茨城3区から新進党の公認で初出馬するも次点。03年4月、中村喜四郎元建設大臣の失職に伴う衆院補欠選挙で茨城7区から初当選。03年11月の衆院選で2回目の当選。共著に「新政策そこが知りたい」「異議あり!日本」

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