ビンラディン容疑者が攻撃指示か
日に発生したロンドン同時爆破テロの黒幕として、国際テロ組織アルカイダの指導者ウサマ・ビンラディン容疑者の名前が浮上した。事件には「イラク聖戦アルカイダ組織」を率いるヨルダン人テロリストのザルカウィ容疑者の関連がささやかれており、米政府高官は「ビンラディンがザルカウィに指令を出していたことをつかんでいる」と発言しているという。なお英紙タイムズによるとテロにおける死者は52人に達している。
同時テロ」の黒幕としてささやかれた名前は、やはりあの男だった。米メディアが今回のテロについて、ビンラディン容疑者が指示を出して攻撃させた可能性があると報じた。
ロイター通信によると、テロ対策にあたる米政府高官は「ビンラディンからザルカウィに、欧州などで攻撃するように指令を出していたことをつかんでいる」と明言。2001年9月11日、米中枢同時テロを首謀し世界を震撼(しんかん)させた男の名前を出した。
ザルカウィ容疑者と言えばビンラディン容疑者から「アルカイダのプリンス」と称賛される後継者的人物。ザルカウィ容疑者も今年5月に「計画の草案があなた(ビンラディン容疑者)の元に届いたか、送られつつある。あなたの指示を待つ」という声明を発表。忠誠を誓い、連携してテロを行う姿勢を明確にしている。
通常、アルカイダ中枢の大規模テロは声明を出さない。犯行声明を出すのはザルカウィ系組織だけだ。今回のテロでは、事件後に「欧州アルカイダ秘密組織」が犯行声明を発表した。同組織は実態が解明されていないが、犯行声明を出したということで、米テロ対策当局者はザルカウィ容疑者と強いつながりがあるとみている。
ロイター通信によると2002年、ザルカウィ容疑者の組織に属する5人がドイツのユダヤ関連施設への攻撃を企てたとして逮捕されており、同容疑者配下のメンバーが欧州に浸透しているのは間違いないという。また米中央情報局(CIA)は5月の報告書でイラクで訓練されたテロリストが欧州などの出身国でテロを行う可能性に懸念を示していた。
前ロンドン警視庁警視総監が「ビンラディンに訓練されたテロリストが少なくとも100人が英国内にいる。いや200人かもしれない」と訴えており、9・11の悪夢の首謀者の名を挙げて警鐘を鳴らしていた。
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