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2005.05.21

工藤13K!セ界最年長完投

工藤公康すごい、偉い、工藤サマ~。3連敗の危機に、球界最年長投手が踏ん張った。初回からバッタバッタと三振の山を築き、40歳以上最多となる13K。最後のピンチも一人でしのいで、セ・リーグ最年長記録を更新する42歳0か月での完投勝利だ。阿部登録抹消の緊急事態を、決勝打で救った“新恋女房”村田も偉い。若いGナインも、オジサンに続け!
目をひんむいた。工藤の闘争心は、味方さえも火傷させた。3点の援護をもらった9回裏無死満塁の大ピンチ。たまらず阿波野投手コーチがマウンドへやって来た。1歳年下の投手コーチに続投の意思を問われた。「行きますよ!」けんか腰で追い返した。オレが片づける。絶対抑える。42歳が燃えた。
 ズレータに一発を打たれたら逆転サヨナラ負けの場面。カーブが2球続けてすっぽ抜けた。カウント0―2。とめどなく吹き出す汗。気迫で押した。続けた3球目のスライダー。左中間方向へのフライはスタンド手前で失速し中犠飛。カブレラの遊ゴロの間にも失点し、1点差まで詰め寄られたが、最後は宮地を一飛に仕留めゲームセット。「2点まではいい。3点取られない投球を心がけた」鬼のような表情が一変。お立ち台で最高の笑顔を見せた。
 ここ数試合、フォームが安定せず悩んでいた。それを払しょくしてくれたのは、交流試合という新たな歴史がもたらした福岡での登板だった。「初回にこのマウンドに立った時、あっ懐かしいと思ったんだ」思うままに投げられた95~99年のダイエー時代を思い出し、“ため”を十分つくってから投げる最高の工藤が回帰。かつての“まな弟子”城島が「あのおやじはたいしたもんだ」と脱帽するほどの出来だった。
力投する工藤  年齢から来る衰えを一切感じさせない。序盤は宝刀のカーブを巧みに織り交ぜ、初回から3回まで、城島以外すべて三振。4回、松中に2ランを打たれたがそれで動揺することなく、フォーク、スライダーなどほかの変化球も増やし、追加点を許さなかった。城島からKを奪っていれば全員三振のオマケもつくところだった。
200勝をマークした昨年8月17日ヤクルト戦以来の完投で4勝目。「『おじさん頑張れ』って野手の人が言ってくれたような気がしたんだ」と野手陣にも感謝した。投げるたびに記録を生む。42歳での完投勝利は大野豊を抜くセ・リーグ最年長。両リーグ通じても1950年11月12日、毎日・若林忠志以来55年ぶりだ。40代投手の1試合13奪三振は、自身の持つ12Kを更新した。
 堀内監督は9回裏、あまりのヒヤヒヤにベンチで固まったという。「工藤が投げてて、もう動けません。腰が抜けたんじゃないかと思った。恐るべき42歳だ」V9時代を支えたかつてのエースを震え上がらせるほどの激投。阿部、高橋由をけがで欠き、沈みかけていたチームを、42歳左腕が救った。

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