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2005.05.09

職員、事故当日、民主党衆院議員と宴会

事故現場JR西日本の車掌や運転士らでつくるグループのメンバー39人が、福知山線の脱線事故当日の夜、篠山市内の保養施設で、地元出身の梶原康弘・民主党衆院議員=比例近畿ブロック=を招き、宴会を開いていたことが分かった。
 出席者の多くが事故現場を管轄する大阪支社の社員で、全員が事故の発生を知りながら宴会を中止せず、冒頭に事故の犠牲者に黙とうした上で飲酒やカラオケを楽しんでいた。
 JR西は、同じ事故当日に社員がボウリング大会を開催していたほか、4月30日までの間に社員延べ185人が、事故を知りながらゴルフなどをしていたことが分かり、幹部が謝罪したばかり。今回の宴会について同社は「私的な会合なので公表しなかった」としている。
 グループは、同県丹波市や篠山市在住の社員などでつくる親睦団体「丹波群団会議」。関係者によると、宴会は年1回開かれる1泊2日の親睦会で、鍋料理とビール、焼酎が出された。カラオケのある施設内のラウンジで2次会も開かれた。
 梶原議員によると、丹波市に住む友人の車掌に誘われ、1次会に約1時間出席した。「利用者の信頼を取り戻すために頑張ってほしい」と脱線事故に触れたあいさつをしてビール1本程度を飲んだ。JR西の管理体制など事故に関する話題が大半を占め、信楽高原鉄道事故の話も出たという。
 梶原議員は「現場の車掌らに事故の話を聞きたかったので参加したが、遺族感情を考えると、酒を飲んだことは軽率だったと反省している」と釈明している。

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