« ドラえもんの声優 | Main | ナベツネ節 »

2005.03.15

林家正蔵

20050310_01a長年親しんできた「こぶ平」の看板を下ろして、落語界の大看板である「林家正蔵」を襲名する。
 「祖父の七代目は、母が嫁いで来る前に他界したので、落語はレコードと、わずかな映像で見られるだけ。とてもエネルギッシュで、節のある芸です」
 落語界の大看板、林家正蔵は、江戸時代の初代までさかのぼることのできる数少ない名跡だ。父の三平が前座名で通したので、八代目正蔵は林家彦六が名乗った。その大看板を襲名する話が舞い込んだのが3年前。
 「そのときは、母がまだ力不足と断り、ぼく自身も受ける覚悟がなかった。でも、その後、ホールや寄席で人情噺、芝居噺、古典を土台にした新作落語を経験し、落語家としての技術と自信が身についてきたと思っています」
 落語の基礎も、この間にやり直した。鈴々舎馬桜や春風亭小朝などを指南役に、磨きをかけてきた。そして昨年、再び正蔵襲名が持ち上がり、今度は周囲からも異論なく推挙された。
 「正蔵の大看板は重いけど、こぶ平で落語の大ネタやるのはちょっと……。25年以上なじんできた名前を捨てるのはさびしいけど、正蔵を名乗ることに迷いはありません」
 「昭和の爆笑王」と呼ばれた父・三平が継げなかった大看板を背負って、「平成の正蔵」の道を精進する。

|

« ドラえもんの声優 | Main | ナベツネ節 »

つぶやき」カテゴリの記事

Comments

The comments to this entry are closed.

TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 林家正蔵:

» 林家正蔵 [ブログにコメントGood!orBad!]
関連するブログ記事から内容の濃いものを独断で選んでみました。 いろいろなご意見が [Read More]

Tracked on 2005.03.20 10:28

» 八代目 [Katazu通信社]
1895年、東京都品川区生れ。本名・岡本義 1928年、五代目蝶花楼馬楽を襲名 1950年、七代目の遺族・海老名家より一代限りの条件で名跡を借り受け、八代目林家... [Read More]

Tracked on 2005.03.22 06:33

» 林家正蔵 [ブログで情報収集!Blog-Headline]
関連するブログ記事から内容の濃いものを独断で選んでみました。 いろいろなご意見が... [Read More]

Tracked on 2005.08.20 00:03

« ドラえもんの声優 | Main | ナベツネ節 »