林家正蔵
長年親しんできた「こぶ平」の看板を下ろして、落語界の大看板である「林家正蔵」を襲名する。
「祖父の七代目は、母が嫁いで来る前に他界したので、落語はレコードと、わずかな映像で見られるだけ。とてもエネルギッシュで、節のある芸です」
落語界の大看板、林家正蔵は、江戸時代の初代までさかのぼることのできる数少ない名跡だ。父の三平が前座名で通したので、八代目正蔵は林家彦六が名乗った。その大看板を襲名する話が舞い込んだのが3年前。
「そのときは、母がまだ力不足と断り、ぼく自身も受ける覚悟がなかった。でも、その後、ホールや寄席で人情噺、芝居噺、古典を土台にした新作落語を経験し、落語家としての技術と自信が身についてきたと思っています」
落語の基礎も、この間にやり直した。鈴々舎馬桜や春風亭小朝などを指南役に、磨きをかけてきた。そして昨年、再び正蔵襲名が持ち上がり、今度は周囲からも異論なく推挙された。
「正蔵の大看板は重いけど、こぶ平で落語の大ネタやるのはちょっと……。25年以上なじんできた名前を捨てるのはさびしいけど、正蔵を名乗ることに迷いはありません」
「昭和の爆笑王」と呼ばれた父・三平が継げなかった大看板を背負って、「平成の正蔵」の道を精進する。
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