2009.05.13

「剛腕小沢」復活 「お前ら言うことを聞け!」

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「3年間、ふつつかな私にご協力、ご支援いただき心から感謝を申し上げる」
12日午前の民主党役員会・常任幹事会。小沢氏がしおらしかったのは、辞任あいさつぐらいだった。
代表職の重圧から解き放たれたのだろうか。「剛腕小沢」が突如、復活した。 複数の出席者によると、小沢氏は4人の役員をにらみつけた。一人ひとり指さし、こうまくし立てたという。 「福山、長妻、安住、野田、この4人組。お前らいっつも反対反対と。最後くらい言うことを聞け!」
 視線の先には野田佳彦広報委員長、安住淳国対委員長代理、福山哲郎・長妻昭両政調会長代理がいた。鳩山由紀夫幹事長が提案した16日の両院議員総会での新代表選出案に異論を唱えた面々。いずれも小沢氏と距離を置く議員だ。
 16日は土曜日。鳩山氏は「補正予算審議への影響を最小限にし、突然の解散にも備える必要がある」などと説明し、理解を求めた。しかし、非小沢系の幹部からは「投票日は土日をまたいで有権者の意見を聞いたほうがいい」といった異論が相次いでいた。 小沢氏の「毒舌」は、終わらなかった。ベテラン参院議員の北沢俊美副代表が「(現職ではない)立候補予定者にも選挙権を与えるべきだ」と主張すると、小沢氏はこう吐き捨てた。「北沢先生のご発言とも思えない」 了承を求められて、自ら「異議なし!」と大声をあげる場面もあったという。
 強気の小沢―鳩山ライン。非小沢系議員の多くがかぎとるのは、小沢氏から鳩山氏への「禅譲狙い」の思惑だ。実際、小沢氏支持派の多くが鳩山氏待望論を唱え始めた。鳩山氏なら小沢氏の意をくみ、影響力を保てる――。そんな思惑が透けてみえるのだ。 世論調査では、小沢執行部と距離を置いてきた岡田克也副代表がしばしば「ポスト小沢」の筆頭にあがる。そんな岡田氏にとっては有権者の声が議員に伝わる土日をはさんだ代表選の方が有利に働く。 12日夕の両院議員総会で、非小沢系議員らが巻き返しを図った。3月27日の代議士会で小沢氏の面前で辞任を迫った小宮山洋子・党「次の内閣」文科相が2度質問に立ち、鳩山氏に再考を迫った。
 「なぜ告示日に半日で決めるのか。候補者には小沢問題がボディーブローで効いている。複数で代表選を戦うところをみてもらうチャンスだ」 野田氏に近い馬淵澄夫氏も「土日に有権者の声を聞き、月曜日に投票すればいい」と日程変更を求めた。だが、結局は「異議あり!」の声が飛ぶ中、とりまとめが行われ、原案通りに承認された。 日程をめぐる綱引きは、小沢か、非小沢かをめぐる権力闘争の始まりだった。

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2009.02.15

真央に「金」基地!90台カメラで演技分析

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バンクーバー五輪で金メダルを目指すフィギュアスケートの浅田真央=中京大中京高=にハイテク基地が誕生した。愛知・豊田市の中京大豊田キャンパスにフィギュアスケート専用の「レインボーリンク」が完成し、14日にオープン式典が行われた。天井に設置する約90台ものカメラで演技を正確に撮影する世界に例のない解析システムを準備中。将来的には海外との“衛星レッスン”も可能で、今春から同大に進学する真央の拠点となる。
 目標のバンクーバー五輪まで1年を切った真央に、新たな拠点が完成した。「レインボーリンク」は国際規格(60メートル×30メートル)より狭い縦40メートル×横20メートルで、07年5月に完成した「オーロラリンク」に隣接。総工費4億円をかけ、練習用サブリンクとして建設された。
 コーチと会話がしやすいようリンクを囲むフェンスを無くす一方、縦2・4メートル×横19・2メートルサイズと、縦2・4メートル×横12メートルサイズの大型鏡2枚を壁に設置し、ステップやスピンを自分で確認できる。氷上にはコンパルソリー(練習用円弧)も描かれ、振り付けにも最適な環境を整えた。
 それらの設備を超越して北川薫学長(63)が「世界でも類を見ない」と胸を張るのはハイテク装置だ。天井に3メートル置きに、約90台もの高感度ビデオカメラを設置予定。「選手の動きを正確に三次元分析できるようになる」(北川学長)もので、撮影した詳細な画像を同校情報理工学部で解析し、その情報をコーチや選手が練習に生かすことができる。
 さらに、画像を海外へ光通信で送る計画も進行中。実現すれば、真央がロシアのタラソワ・コーチから“衛星レッスン”を受けることも可能だ。2~3億円の費用を要するため、すべての実現には数年かかる見込みだが、北川学長は「バンクーバーまでに数台を設置したい」と五輪に向けて準備を急ピッチで進める意向だ。
 この日は真央や同大在学中の安藤美姫、小塚崇彦=ともにトヨタ自動車=が初滑り。タンゴのエキシビションを披露した真央は「小さくてかわいいし、素晴らしいリンク。氷の感触もよかったです」と語った。ハイテク設備を武器に、メダル取りに挑む。

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2008.12.07

立浪、引退決断 更改後サプライズ表明「来季限り」

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中日の立浪和義内野手が来季限りでの現役引退を決断。球団に報告し、会見で表明した。来季の契約を2000万円減の8000万円で更改した立浪は、22年目に向けて「最後の力を振り絞る」と宣言。不退転の決意でグラウンドに立つ。
 あまりに唐突に、そして潔く立浪が引き際を決めていた。さらに球団に伝え、会見の場で公にもした。 「来年が最後のつもりでやります。1年悔いのないように。思い切って、最後の力を振り絞ってやります」
 年俸8000万円での一発更改。だが、金額の話題など吹き飛ばすように“最後”という言葉が何度も立浪の口をついてでた。それがうわべだけの覚悟ではないことも、立浪は説明している。
 「来年の結果? 打つ、打たないじゃなくってそうしようと思っています。100%? 自分の腹の中では。自分で決めろと言われているんで、大変ですが自分で決めないといけません」
 結果を残せなかったらやめる。これは背水の陣。そこにはやめたくないという本心があるはずだ。だが、立浪は違う。すでに明鏡止水の域に達しているといっていい。もちろん、体調、成績いかんによっては心変わりもあるだろう。だが、そんなことも考えた上での言葉である。少なくともこの日の立浪を見る限りでは、心に揺れも迷いも感じられなかった。では、なぜ今、この時期に…。
 「今年は4月、5月と本当に打てなかった。正直、ダメかな、引退かなと考えた時期もあります。力がなくなったとも思ったし、まだまだやれるとも思いました。いろいろな葛藤(かっとう)があったんです。そんな中で、1年間気持ちだけは前を向いてやれました。このままユニホームを脱ぐのは寂しい。いろいろと考えて出した結論が『何とかもう1年』だったんです」
 現役続行を決めた時点で立浪は自身の余力を悟り、ラインを引いたのだ。2009年が『ラストイヤー』。だが、決意を心に秘めたままでは、打っても打てなくても周辺が騒がしくなる。ならばさらけ出そう。もちろん、それで野球がおろそかになることはない。むしろ気持ちは楽になり、打席に集中できるというメリットが期待できる。
 「チームが勝つことです。そして1本でも多くヒットを打つことです。1年貢献して、区切りをつけたいんです」
 打てずに脱ぐのではなく、打って終わりたい。それが立浪の美学。ファンはファイナルシーズンを、心して見届けねばならない。
◆立浪、一問一答
 -現役引退ということなのか
 「ボクはそういう形でいいと球団にも言いましたが、球団は「それくらいの覚悟でという言い方でいいんじゃないか」と。でもボクは(そういう報道で)いい。書き方は任せますよ」
 -あくまでも前向きな決意であることは伝わってくる。とはいえ…
 「1年で終わるというつもりです。野球は終わろうという決意でいます。うまくいくときはうまくいくし、頑張ってもうまくいかないときはいかない。ただ、やるだけのことをしっかりやってシーズンに臨みたいんです」
 -オフはどう過ごす?
 「今年、何年かぶりに秋季練習に参加しましたから、ここで体を休ませるともったいない。少しずつランニングやウエートトレを継続してやっていくつもりです」
 -兼任コーチとしての思いは?
 「兼任ではあるが、選手として成績を出すことが、あれだけの応援してくれているファンへの恩返しと思っている。いい場面で使ってもらっているだけに、凡打が重いんです。最後の力を振り絞ってがんばる。皆さんの期待に応えられるように」
 -今季の成績不振は体調面もあったと思うが
 「体が悪いというのは関係ないです。ただ、後半戦は練習方法を変えてみて、少しうまくいった。ノックを多めに受けたりして。自分に対して、変に過保護なところがあったかなと。なら、思い切ってやってみようと考えたんです」

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2008.11.11

田母神氏の任命責任について首相を追及へ

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 歴史認識に関し政府見解を否定する論文を発表して更迭された田母神俊雄前航空幕僚長が11日の参院外交防衛委員会で憲法改正などを主張したことを受け、野党側は麻生太郎首相の任命責任を徹底追及する構えだ。火種を抱えた政府、与党は苦しい立場に追い込まれそうだ。
 民主党は委員会後の与野党理事懇談会で、首相と統合・陸海空4幕僚長出席の下でシビリアンコントロール(文民統制)に関する集中審議を要求。インド洋での給油活動を継続する新テロ対策特別措置法改正案の早期成立を目指す与党は13日の委員会採決を主張、協議は平行線に終わった。
 自民党の鈴木政二参院国対委員長は11日の記者会見で「衆院より2、3倍も審議時間を増やした」と早期採決を要求。与党側には15日にワシントンで開かれる金融危機対策の緊急首脳会合(金融サミット)に出席する首相に「改正案成立の土産を持たせたい」(自民党幹部)との思惑もある。
 しかし民主党の平田健二参院幹事長は会見で「この問題は相当時間がかかる。対テロ新法改正案の審議とは別に重大問題と位置付ける」と述べ、早期の幕引きに応じない考えを強調した。

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2008.10.15

落合監督と清原、対照的な引き際

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10月1日、大阪ドームで行われたオリックス清原の引退試合はまるでコンサートのようだった。マリナーズ・イチロー、阪神金本、歌手長渕剛らスターに彩られて、最後は涙のスピーチで締めくくった。その様子を落合監督は東京都内の自宅テレビで見た。
 翌日、落合監督の口からは自然とプロ選手の引き際に関する話題が出た。
 「オレはチームに迷惑がかかるからシーズンが終わるまで引退を球団のだれにも言わなかった。引退試合っていうのも頭にはなかった。だって辞める時はそっと辞めたいじゃねえか。まあ、そうかと思えば引退しますって大々的に言って、辞めていくやつもいるんだよな」。
 98年、日本ハム・落合博満はシーズン終了後に引退を表明した。日本ハムからはシーズン最終戦を引退試合にするという打診があったが、断った。
 「オレの辞書には引退試合という言葉はないね」。 なぜか。落合監督は大相撲を引き合いに出した。
 「相撲だって引退するって言った力士は次の日から土俵に上がれないんだぜ。次の日は不戦敗で、その次の日から引退って書かれるんだ。なんで野球だけ、引退興行になっちゃうんだよ。まあそれが悪いとは言わないけどな。人それぞれの考え方があるんだから」。
 八百長疑惑に揺れる大相撲でさえ、真剣勝負の大前提は崩さない。だが、プロ野球は引退試合となれば「全球直球勝負」のように興行的になる。落合監督は個人的にそれが嫌いなのだ。誤解を避けるために書くが、落合監督がその才能を最も評価したのが清原だ。「オレが今まで1番もったいないなと思った選手が清原だ。あれだけの才能があるのに。周りが悪いんだ」が口癖だった。2人は野球観、打撃理論などでつながっていたが、進退についての価値観はそれぞれだ。
 大観衆の前で恩人に感謝を告げて最後を飾った清原。だれにも知らせずにひっそりと去った落合。記憶に残る「無冠の帝王」と記録に残る「3冠王」。引き際の美学は対照的だ。

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2008.10.04

米AIG、アリコなど生保3社売却へ

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米政府管理下に入った保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)は、日本国内のアリコジャパンを傘下に持つ米アリコ、AIGエジソン生命保険、AIGスター生命保険の生保3社を売却する意向を明らかにした。AIU保険、アメリカンホーム保険の損保2社は売却の予定はないとしており、今後は損保事業に経営資源を集中する方針。AIGが展開する生損保5社のうち、AIGスター生命保険とAIGエジソン生命保険とも経営破綻した国内生保を母体としている。買収時に、予定利率が高く、採算が合わない契約を整理しているため、資産内容が優良で売却しやすいと見られている。2社は来年1月に合併予定で、日本のAIG幹部も「中核事業ではあるが、業績も好調だけに売りやすい面はある」と認めている。
 スター生命とエジソン生命が売却候補となった場合、生保子会社の強化が課題の国内の大手損保や営業職員を増やしたい海外勢が買収に名乗りを上げる可能性がある。
 ドイツのアリアンツなど日本国内に販売網を持たない数社が強い関心を示しているとされ、日本生命保険など国内大手の出方が注目される。
 日本で順調に事業を展開し、AIG傘下の“超優良資産”である生保事業を売却、米連邦準備制度理事会(FRB)から受けている巨額融資の返済を優先させる方針とみられる。
 AIGの日本法人は「個々の生保会社の株主が変更されるだけで、契約者に影響はない」としている。
 今後、日本の大手保険会社などが争奪戦を繰り広げることになりそうだ。サブプライム住宅ローン問題に端を発した金融市場の混乱が、日本の保険業界の再編を促すことになった。
 1954年設立のアリコジャパンは、保険料収入が1兆4657億円で業界5位。
 投資家向け説明会で、エドワード・リディ会長兼最高経営責任者(CEO)が損保事業に集中して再建を進める一方で、生保事業売却の意向を示した。リース事業なども売却する。
 金融市場の混乱で資金繰りに行き詰まったAIGは9月16日、FRBから最大で850億ドル(約9兆円)の融資を受ける見返りに政府の管理下入り。9月末までに融資枠のうち610億ドルを活用したとしている。

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2008.09.14

野球:星野監督が「反撃」に出たワケ

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北京オリンピックで野球日本代表を導いた星野仙一監督は「日本はいじめ国家になっている」と発言、反撃に出た。9日に日本テレビのニュース番組『NEWS ZERO』に出演した星野監督は「代表チームの不振により、わたしに向けられている怒声や非難はいじめと同じ」と語った。
 日本の野球界で最近はやっているのは「星野監督バッシング」だ。日本野球界のご意見番、広岡達朗氏は「星野がこのままWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)監督の座に就くようなことがあったら、日本は滅びますよ」と毒舌を浴びせた。日本人メジャーリーガーのイチローも「星野監督が監督職を務めるなら来年春のWBCには出たくない」と知人にもらしたという。日本野球界は北京オリンピックで韓国に敗れた全責任を星野監督に転嫁していることになる。
 一方、星野監督はバッシングに真正面から対抗している。テレビに出て「日本はいじめ国家」と発言、自身の公式ホームページには「火だるまになっているオレが何でまた“火中の栗”を拾うようなことをするのか」と書いた。「火中の栗を拾う」とは日本のことわざで、自分がこれほどバッシングされている状況でWBCの監督職を引き受けるのはイヤだという本音を表している。星野監督は北京から戻った直後は、「今は結果について謝罪し、沈黙すべき時期」と語っていた。
 その星野監督が反撃に出た背景には、今、自分をバッシングしているのが読売ジャイアンツに近い勢力だと考えているためだ。広岡氏は1960年代に巨人のショートとして活躍した名選手で、イチローは巨人でプレーをしたことはないものの、巨人に好意的な発言を繰り返してきた。
 日本の野球界は「巨人軍」と呼ばれる読売ジャイアンツに好意的な主流グループと、反巨人の非主流に分かれている。星野監督は東北楽天ゴールデンイーグルスの野村克也監督と共に代表的な反巨人勢力だ。
 星野監督は1968年のドラフト会議で巨人から「意中の選手を1位指名できなかった場合は、外れ1位として指名する」という約束を取り付けていた。しかし、この約束は守られなかった。巨人が外れ1位に指名したのは島野修という投手。星野監督は激怒し、「ホシとシマの間違いじゃないか」と言ったという。
 結局、星野氏は中日に入団、その後「巨人キラー」として活躍した。巨人が6割に近い勝率で1位を独走した1960~70年代、星野氏の対巨人戦成績は35勝31敗と勝ち越していた。王貞治や長嶋茂雄といった強打者たちが驚くべき成績を残していた時代のことだ。1974年には最多セーブ記録を挙げ、巨人の10連続日本シリーズ制覇を阻止した。
 星野監督がWBC監督を引き受けない場合、日本代表の司令塔の有力候補として真っ先に名前が挙げられているのは巨人の原辰徳監督だ。原監督が巨人出身の関係者らの支持でWBC監督の座に近づいていると報じた。国際大会にプロが出場するようになってから、代表監督を務めたのは星野氏・長嶋氏・王氏の計3人だが、星野氏を除く長嶋氏と王氏は巨人出身だ。

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長渕剛「とんぼ」を生披露 10・1清原引退試合

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シンガー・ソングライターの長渕剛が、10月1日に京セラドーム大阪で開催されるオリックス清原和博内野手の引退試合後のセレモニーに駆けつけ、同選手の入場テーマ曲「とんぼ」を生で披露する。公私にわたって背番号「5」を励まし続けてきた長渕は、このほど本紙のインタビューに応じ、「ギター一本ぶら下げて、彼の魂に届くように歌ってあげたい」と胸の内を語った。
 「白球を希望に乗せて空に打ち上げて、空振りしてもホームランを打ってもスタンドが沸く。華のある男が出現したなって思って見てたら、そいつがまさかオレの歌を10代から聴いていたなんてね。一日も早く会いたかったよ」
 1999年、清原は故障に加え、打撃不振に対して巨人ファンからも痛烈な批判を浴びていた。そんな折、清原が自分のファンだと知った長渕が、2000年のライブツアーの大阪公演に清原を招待。それぞれの世界で、10代からまっすぐ夢を追い続けた2人は意気投合し、義兄弟のように男と男の友情を温めあってきた。
 昨年6月、清原が左ひざ手術のため渡米する際、長渕は燃える不動明王の絵を約1週間かけて描き上げた。「ヤツがものすごく悩んで苦しんでたからね。『おまえこそが、不動明王なんだ。おまえ自身が炎であり光なんだ』って伝えたかった。そしたら、『このエネルギーは強烈です。頑張ります』って喜んでくれたなぁ」
 だが、リハビリが思うようにいかなかった背番号「5」は引退を決意。その直後、長渕の自宅に使い込まれた1本の傷だらけのギターを持って訪れた。昨年9月、全国ツアー大阪公演のリハーサル中にあいさつに訪れたときに、長渕からプレゼントされたものだった。「お願いがあります。引退試合のとき、このギターで『とんぼ』を歌ってくれませんか?」。照れくさそうにする大男に、長渕も「いいよ」と即答した。
 「いちずの道を求め、強さを求める男は純粋だ。だから傷つきやすいんだ。しかし、片足を切ってまで夢を球団にささげた男が今までいただろうか。日本人みんなが、彼のいちずな精神をまっすぐ見つめて、これからの野球人生にエールを送り続けることが大切だと思う」
 自分とともに傷つき、戦ってきた最高の“武器”は、長渕にとってはギターであり、清原にとってはバットだった。清原がそのバットを置く日、長渕もまた、深い傷が刻まれたギターで、弟分の第2の野球人生にエールを送る。

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2008.09.10

自民総裁選各候補者の推薦人名簿

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各候補者の推薦人名簿は次の通り。(敬称略、丸数字は当選回数。参は参院議員)

◇石原伸晃

 【町村派】松島みどり(3)、松本文明(1)、丸川珠代(1)参、中川雅治(1)参【古賀派】金子一義(7)、岸田文雄(5)、根本匠(5)、塩崎恭久(4)【山崎派】深谷隆司(9)、小杉隆(8)、渡海紀三朗(6)、田野瀬良太郎(5)、平沢勝栄(4)、木村勉(3)、大前繁雄(2)、福田峰之(1)、安次富修(1)【伊吹派】秋元司(1)参【無派閥】後藤茂之(3)、菅原一秀(2)

◇小池百合子

 【町村派】衛藤征士郎(8)、杉浦正健(6)、谷畑孝(4)、馳浩(3)、奥野信亮(2)、谷川弥一(2)、中山泰秀(2)、西村明宏(2)、早川忠孝(2)、木挽司(1)、神取忍(1)参、義家弘介(1)参【古賀派】平井卓也(3)、井沢京子(1)【山崎派】篠田陽介(1)【無派閥】渡辺喜美(4)、猪口邦子(1)、小野次郎(1)、佐藤ゆかり(1)、安井潤一郎(1)

◇麻生太郎

 【町村派】高市早苗(4)、稲田朋美(1)、亀岡偉民(1)、末松信介(1)参【津島派】鳩山邦夫(10)、船田元(9)【古賀派】菅義偉(4)、寺田稔(2)【山崎派】甘利明(8)、大野功統(7)、渡辺具能(4)【伊吹派】中川昭一(8)、古屋圭司(6)、西川京子(3)【麻生派】鴻池祥肇(3)参【二階派】泉信也(3)参【高村派】江渡聡徳(3)【無派閥】島村宜伸(9)、浜田靖一(5)、梶山弘志(3)

◇石破茂

 【津島派】小坂憲次(6)、伊藤達也(5)、鴨下一郎(5)、今津寛(4)、木村隆秀(4)、林田彪(4)、小渕優子(3)、倉田雅年(3)、竹下亘(3)、岡下信子(2)、岡本芳郎(2)、西銘恒三郎(2)、大塚高司(1)、渡嘉敷奈緒美(1)、橋本岳(1)、原田憲治(1)、平口洋(1)、田村耕太郎(2)参、佐藤正久(1)参【無派閥】赤沢亮正(1)

◇与謝野馨

 【町村派】谷本龍哉(3)、森雅子(1)参【津島派】若宮健嗣(1)、脇雅史(2)参、吉田博美(2)参【古賀派】柳沢伯夫(8)、中谷元(6)、村田吉隆(6)、三ツ矢憲生(2)、林芳正(3)参、加納時男(2)参【山崎派】野田毅(12)【伊吹派】谷公一(2)【高村派】村上誠一郎(7)【無派閥】後藤田正純(3)、阿部俊子(1)、近江屋信広(1)、杉村太蔵(1)、川口順子(2)参、丸山和也(1)参

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2008.08.25

ノムさん「視野狭い」星野監督をバッサリ

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楽天野村克也監督が北京五輪でメダルなしに終わった星野ジャパンに「毒ガス」攻撃を展開した。この日のソフトバンク戦(Kスタ宮城)が雨天中止。06年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)を制した王貞治監督と五輪談議。日本代表星野仙一監督の戦術、起用法などに「投手出身の監督は視野が狭い」とバッサリ。日本シリーズ5回出場で3度の日本一に輝いている名将が、持論を展開した。
屈辱の完敗から一夜明け、星野ジャパンに短期決戦を知り尽くした野村監督が、まるで自身が代表を率いているかのように持論を展開した。話し続けるうちにボルテージが上がると、星野、山本、田淵の首脳陣について「仲良しグループにした時点でダメだと思ったよ」とチクリ。もちろん黙っていられなかった。
(1)メンバー選出 これまでも「なんで松中を入れんのや」と話してきたが、松中本人と顔を合わせると「あんたが行ってたら勝ててる」とニヤリ。打線の不調が敗因の1つ。星野監督は右の長距離砲にこだわったが、WBCも経験した左の大砲不在は納得できなかったようだ。
(2)データの活用法 短期決戦だからこそ、相手のデータをいかに活用するかが重要になる。自ら「野村ID」でならしたからこそ、余計に気になった。「準備期間が少なかった? データを集めてたじゃないか。使い切れてないんじゃないの? 宝の持ち腐れだよ」とバッサリ。序盤でリードしながら、中盤で手痛い1発を浴びるシーンも度々見られた。「配球を間違えなければ本塁打は防げるもの」という信念を持ち、データの使い方には疑問を感じていたという。
(3)起用法 短期決戦では、選手の好不調の見分けが勝敗を大きく左右する。5敗中3敗を喫した岩瀬の起用にも首をひねった。「岩瀬は今年よくないよ。オープン戦から見てたけど、スピードなかったし」と分析していた。長いシーズンとは違い、短期決戦では1つのミスが致命傷。波に乗る選手、乗れない選手の使い分けの重要性を説いた。
(4)戦術 川崎、西岡ら俊足の選手が故障を抱えながらのプレーだった不運もあった。それでも「今の野球は機動力がないと戦えない。そういう選手が少なかった気がする。今はどこの国もクイックモーションも早くなってるから」。データの少ない他国の投手はそう簡単に攻略できない。ならば足で揺さぶりをかけるのが常とう手段だ。“日本らしさ”が見えないまま、パワー野球に屈したことが腹に据えかねたようだ。
試合中止が決まると、報道陣の前で王監督と約40分の“公開座談会”。開口一番、「五輪、残念だったね」と言えば、王監督も「1つ負けたらおしまいですから」と、極度のプレッシャーを受けたWBC優勝監督らしく気づかった。来年3月には第2回WBCが控えている。「おれは月見草だから。監督としてスーパースターを束ねきれないよ」とサラリとかわした。これまで五輪の話題を多く語ることはなかったが、突然の独演会だった。


北京五輪日本代表の星野仙一監督が帰国した。成田市内のホテルで田淵、山本、大野コーチ、主将の宮本、上原らと会見。あらためて「皆さんの期待にこたえられずに申し訳なく思う。ただ日本は消して弱くない。ベストな状態に持っていけなかった私に責任がある。ここにいる仲間、選手に『申し訳ない』と言わせてしまった私は本当に情けない」と悔しさをにじませた。
また帰国前には北京市内の宿舎で総括。「強いものが勝つんじゃなくて、勝ったものが強いんだと感じた大会だった。この9試合が1シーズンに感じた」と振り返った。国民の大きな期待を裏切り、批判にも「ファンに期待をもたせた。でもそれを裏切ったわけだし、それを受けるのはオレ1人だ。こんな幸せなことはない」とも言った。首脳陣や選手を批判する声には、「日本はすぐにたたきにかかる。そんなことをしたら若い人が夢を語れなくなる。たたくのは時間が止まってる人間だろう」とも言い放った。
代表監督就任から1年8カ月。「針のむしろだ。失敗して、失敗して、チャレンジするのが、オレの人生だから」。屈辱を胸に秘め、今はどんな批判も一身に受ける覚悟だ。

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